
「暗号通貨」と聞くと、「ビットコイン」を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
そして、ビットコイン以外のすべての暗号通貨を「アルトコイン」と呼ぶことは、なんとなく耳にしたことがあるかもしれません。
そうです、暗号通貨の世界は大きく分けると、「ビットコイン(BTC)」と「アルトコイン」という、たった2つのグループで説明されることが多いです。
これは間違いではありません。
でも、この分け方では少し大雑把すぎて、それぞれのコインの個性がわかりにくいんです。
たとえば、時価総額がビットコインに次ぐ巨大なコインも、まだ誰も知らないような小さなコインも、同じ「アルトコイン」という言葉でくくられてしまいます。
そこで今回は、暗号通貨の世界をより深く理解するために
「主要コイン」「アルトコイン」「草コイン」という3つのグループに分けてご紹介します。
この3つの分類を知ることで、暗号通貨の見方がきっと変わりますよ。
暗号通貨界の王様👑「主要コイン」

まずは、暗号通貨の世界を牽引する「主要コイン」から。このグループは、時価総額が非常に大きく、多くの人々に知られている、いわば暗号通貨界の「大手企業」です。
ビットコイン(BTC)
・何ができる? 「デジタルゴールド」とも呼ばれ、価値の保存手段として注目されています。国の法律や金融機関に縛られず、世界中のどこでも個人間で送金できるのが最大の特徴です。
・特徴 発行枚数が2,100万枚と決まっており、希少性があります。この仕組みのおかげで、インフレ(お金の価値が下がること)の影響を受けにくいとされています。
・用語解説:時価総額 株でいう「時価総額」と同じで、「1枚の価格 × 発行されている総枚数」で計算されます。市場でのその通貨の規模を表す指標です。
イーサリアム(ETH)

・何ができる? ビットコインが「デジタルゴールド」なら、イーサリアムは「インターネット上のコンピュータ」のようなもの。
ビットコインが単なる送金に特化しているのに対し、イーサリアムは「スマートコントラクト」という技術を使って、様々なプログラムやアプリケーションを動かすことができます。
・特徴 NFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)といった、今話題の技術の多くは、このイーサリアムのブロックチェーン上で動いています。
・用語解説:スマートコントラクト 日本語にすると「賢い契約」。あらかじめ設定したルール(例:「AさんがBさんに1ETH送ったら、自動的にCさんのウォレットに画像を送る」)が自動的に実行される仕組みです。これによって、契約の自動化や改ざん防止が可能になります。
多様性の宝庫「アルトコイン」

「アルトコイン」とは、「Alternative Coin(代替コイン)」の略で、ビットコイン以外のすべての暗号通貨を指します。星の数ほど種類があり、それぞれが特定の目的や技術を持って開発されています。
具体例
リップル(XRP):銀行間の国際送金をより速く、安くすることを目指しています。
カルダノ(ADA):科学的なアプローチで開発されており、持続可能性や安全性を重視しています。
ソラナ(SOL):非常に高速な取引処理が特徴で、ゲームやアプリ開発に向いています。
アルトコインは、主要コインに比べて価格の変動が激しい傾向があります。しかし、その分、特定の分野でブレイクして価格が大きく上がる可能性も秘めています。
一攫千金の夢か、大損のリスクか「草コイン」

「草コイン」とは、時価総額が非常に小さく、まだほとんど知られていない暗号通貨を指します。SNSなどで話題になり、急に価格が跳ね上がることがあるため、「一攫千金のチャンス」と見られることもあります。
特徴と注意点
価格変動が非常に激しい:少しの取引でも価格が大きく動きます。
詐欺やプロジェクトの失敗リスク:開発が途中で止まってしまったり、最初から詐欺目的で発行されたりするケースも少なくありません。
なぜ「草」? 昔のネットスラングで「(笑)」を「w」と書き、それがたくさん並ぶ様子が「草」に見えることから、「笑えるくらいに価値が低い」「冗談みたいな」という意味合いで使われるようになったと言われています。
草コインへの投資は、ハイリスク・ハイリターンです。もし興味を持つ場合は、必ず余剰資金で行い、失っても生活に影響がない範囲に留めることが重要です。
まとめ:自分の目的を考えよう!
暗号通貨には、様々な種類があり、それぞれに異なる魅力とリスクがあります。
安定した資産として長期的に持ちたいなら:ビットコイン
新しい技術や可能性に投資したいなら:イーサリアムや有力なアルトコイン
ハイリスクを承知で大きなリターンを狙いたいなら:草コイン
まずは、それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った暗号通貨を選ぶことから始めてみましょう!
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